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【試乗記】ポロGTI〜後編
100626-Polo-12.jpg訳あって先を急ぐことになった桂 伸一さんが、200km/hオーバーのアウトバーンで、また、流れの速いドイツの一般道で垣間見たポロGTIの凄さとは?

インプレッション後編をどうぞ!

実は試乗時間のリミットが迫っていた。当初は到着した翌日の午前中にも試乗時間はあるハズだったが、いつの間にか予定が変わり、「今日の6時までにニュルに戻してほしい」と連絡があったのだ。

100626-Polo-13.jpg約束の時間まであと4時間ほど。先を急ぐほかはない。左のパドルを引いてシフトダウン。レッドゾーンは6900rpmだが、DSGのレバーをマニュアルモードに変えてアクセルを踏みつけるとレッドを飛び越えて7200rpmに達してリミッターが作動する。

先を急ぐのは我々だけではない。ポルシェやAMGがライトを瞬かせて急速に迫って来る。左の追い越しレーンから一旦中央へ道を譲る。すかさず4速に落としてリミットまで引っ張り上げ後を追う。ターボが炸裂して高トルクを淀みなく加速Gに変える。
100626-Polo-14.jpg上体がシートバックにめり込む。4速は159km/hに達して5速へ、209km/hで6速にシフトアップして最高速の229km/hに達する。7速は227km/hとわずかに落ちるが、6速よりも1100rpmほど回転が下がるため、これはオーバードライブ用ということになる。
"ボッ"と、DSGが変速する瞬間に発するマフラーからの音は相変わらず迫力があり、好き者の♥に火をつける効果は大きい。個人的にはマニュアル派なのだが、この変速の速さと変速ショックのないスムーズさ、そして、正確さにはお手上げ。と同時に惚れ惚れする。

220km/h付近でも高速直進性は驚くほど確か。この速度域に達すると空力効果も深く関係する。うねりや波状路を通過しても、浮く感覚を伝えてこないリフトのなさと、4輪でしっかりと路面を捕えた、まるで4WDのような安定感だから、アクセルを深々と踏み込めるし、躊躇することなく、ステアリングを切り込める。

100626-Polo-09.jpg一般道に降りると、このコンパクトな韋駄天はますます快活になる。軽快なダッシュ力は、低回転から空気を強制的に押込み爆発〜燃焼させるスーパーチャージャーの威力だ。
加速の軽快さとともに、強力なブレーキ力も頼もしい。足裏に減速する感触を正確に伝えるし、どこかから急激に効き味が高まる、などの変化はない。あくまでもリニアな効き味。これがVW流儀で、誰にでも扱いやすい。

カントリーロードとはいえ、ドイツというか欧州は、ここでも車速が高い。前を見通すことができれば130km/hでも平然と抜かれる。そんな速度で連続するコーナーを少ないステアリング操作で抜けて行く。切ると同時にノーズはコーナーのイン側に向けて吸込まれるように曲がる。このクイックさは何か? GTIには10%ギヤ比を早めたステアリングギヤボックスが装備されていた...納得。

100626-Polo-15.jpg現実的に200km/hを出す世界で、光る存在感を示すポロGTI。この世界に見合うサスペンションの硬さが日本でどう受け取られるかは少々気になるところだが、コンパクトなボディにパワフルなエンジンを搭載することを好む日本人の気持ちを揺り動かすことは間違いない。
"韋駄天"ポロGTIの日本上陸は秋頃だという。

待ち遠しい...そう正直に思える1台だ。
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